2001、2002とデジカメを揃えてまいりました。
FinePix 6800z の派手な "綺麗チック色" と Cybershot U20 のお手軽ビジュアル・ブックマークの快適さは永遠に不滅だと思っていたものですが、どこかの画像掲示板で衝撃的な写真に出会うことで、これらの蜜月は終わりを告げます。
どこの掲示板かは忘れたのですが、タイかカンボジアあたりの白い仏像を濃い青空を背景に撮影された写真で、凄まじいダイナミックレンジ、すばらしい解像感、素敵な色だったことがとても鮮烈であり、かつ、ノイズが無く見たままのような画像を発見し、釘付けになりました。
”見たままのような” これが私が写真に求めるものです。
フィルム時代のものは(普通のネガでは)色がだいぶ不自然であり、また、フィルムのグレインノイズが無視できないほど出るものが普通で、フォーカスも曖昧、遠くの電線ばかり細かく解像するといった具合でしたが、これにはまったく興味が沸きませんでした。
まずは namuko の FP 40i で、適切な解像感の確保とそのグレインノイズからの開放が見て取れました。
そして、この”見たままのような”写真に出会ったことで、デジタルは次の段階にあることがわかりました。
このカメラこそが、SIGMA SD9 でした。
調べれば調べるほど怪しいカメラであることがわかりました。
カメラとしては驚くほど低性能でプリミティブなのだそうですが、オート志向である FinePix 6800z / U-20 使いには、ボディ性能なんてあってないようなもの。
そう思っていた時代が僕にもありました…
初一眼レフということで、色々な苦労がありましたが、特に困ったのが”適正な露出”でないと SD9 は相当嫌な色を吐くということでした。
肌が黄色っぽくなり、暗部には赤とグリーンのノイズが載りまくりました。
光が十分な箇所の解像は凄まじかったですが、一方日陰は荒れます。
しかし、P モード + 露出1段多め というテクで、これらはアッサリ解消。SPPでの色補正も手伝って、満足できる写真が量産されるようになったため、今では常に持ち出すカメラになっています。
SIGMA SD9 になって変わったのは撮影法だけではありません。
鑑賞法もほとんど等倍〜6倍程度まで拡大して鑑賞するようになりました。ただの趣味ですが、SD では 6倍拡大した絵でも(パネルの DPI によっては)だいぶ楽しめます。
そんなこんなでこんな感じになっています。