当初、『中級機レベルの予算』(おおよそ 15〜20 万円が相場)という目標価格のリークが社長からあった。
実際の価格はその3倍以上にもなる。
巷の意見では悲喜交々だが、値段の大きな変化に対する悲しみや怒りがより多いようだ。
私の個人的な意見では、15万円程度なら自分にも買う価値を見出せそうだが、70万円では魅力を感じなかった。
更には、写真サンプルからは Foveon の高解像度機の魅力というものをあまり強くは実感できなかった。
http://www.sigma-sd.com/SD1/jp/sample-photo/index.html
数々のサンプルをみるにつけ、近年の Foveon 機独特の暗部ディテールの甘さ(ノイズリダクションによる)
イエローな個所のぞくピンクと緑のまだらの兆候、真紅色のピンク化など、
従来の弱点が若干の改善は感じられつつも大きくは克服されないまま高画素化されているような印象がある。
ISO 100 にもかかわらず発生するハイライトの粘りの無さや暗部のノイジーさも気になる。
激安の NEX の性能を知っている身としては、是非改善してもらいたい部分だ。
ピクセル品質の良い Foveon であれば、4MP(400万ピクセル) 出力でも十分というのが SD14 / DP1 の正義だったはず。
私は今でもそれはそうだと思う。
では、最近のベイヤーではどうか。
14MP(1400万ピクセル) の素子を持つ NEX-3 では、半分の解像出力である 7MP(700万ピクセル) 画像について、Foveon の当倍と比較した場合には若干の甘さはあるものの、ピクセル品質は概ね良好であると感じている。
4MP で十分なのだから、 7MP では(擬似ピクセル解像としても)十分な品質であると考える。
そのため、
色再現性が全体のバランスとして自然に見える
NEX のほうが寄り簡単に良好な結果を出せるのではないかと思っている。
さて SIGMA /SD DP の強みは Foveon と SIGMA Photo Pro にあると思う。
カメラ雑誌に SD1 のプリントサンプルがあるようだ。
こちらも、是非見てみたいものだ。
https://masayu-i2.up.seesaa.net/image/DSC03252.JPG
https://masayu-i2.up.seesaa.net/image/DSC03264.JPG
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